キンコン西野亮廣「新・魔法のコンパス」を読んでみた。
2019年5月25日発売のキンコン西野さんの新書「新・魔法のコンパス」を販売前に予約し、購入しました。
今回の本は3年前に出版した「魔法のコンパス」の内容をアップデートしたもののようです。
そして本は文庫本で、一時間以内に読めるようにしているとのこと。
私が実際に読むのにかかった時間は55分。
これも気になるところをメモしながら読んだので実際は45分くらいしかかかっていないかも。
「新・魔法のコンパス」の内容
「新・魔法のコンパス」に書かれていることは、過去の西野さんの本も含めてどこかで聞いたことがある話が8割、新しい話が2割でした。
本の中でも西野さん自身が「他人が言ったことを自分が言ったかのように話せるのがオレ」というようなことを書いていました。
たしかに。
アメリカの元大統領リンカーンの有名なスピーチ「人民の、人民による、人民のための政治」なんかも、彼のオリジナルではなくて元々は聖書にある言葉を引用してるんですよね。
同じ内容でも言う人と、タイミング、場所によって伝わり方が全然違いますね。
パクることは「悪」ではない。
聞いたことがある8割も西野さんらしい例えや表現を使っていたりするので、「またこの話か」というよりは新たな発見や気づきがあります。そして納得できる。
本の中で参考になった点をいくつか紹介したいと思います。
お金は他者に提供した価値の対価
同じ100円のおにぎりでも、満腹の人には売れないが、空腹の人には売れる。その人とっては100円のおにぎりに価値があるから。
山小屋で売っている200円以上する缶ジュース。その山の上のいる人にとっては価値のあるものだから、買ってしまう。
お金を稼ぐと、みんなの富が増える
「お金を稼ぐ」ことは汚いイメージを持つ人が多いが、そうではない。
1万円を持っているAさんと1円しか持っていないBさん。Bさんは1万円が欲しくて立派な洋服をつくり、Aさんがそれを気に入り1万円で購入する。
この時点で、1万円と、1万円の価値がある洋服の合計2万円に富が増えている。
つまり、お金を稼ぐ=だれかが貧しくなるではなく、お金を稼ぐと、富は増えていく。
収入を増やすには、自分の希少価値を上げる
人は仕事を1万時間やると、知識や経験を積んで100人に1人の存在になると言われている。
これは、1日9時間を週7日休みなく3年働いた時間。平日のみだと5年間分。
その後、別の仕事で5年、また別の仕事で5年とすると、職業の掛け合わせで百万人に1人の存在になる。
同じ仕事を10年、15と続けてもそうはなれない。希少価値が高い「復業家」になることが、収入を増やす方法。
西野さんは漫才師、タレント絵本作家、ビジネス書作家、経営者、スナックのオーナー、サロンオーナーといった多くの顔をもつ複業である。
広告はニュースを出すことではなくニュースになること
人は広告を嫌う。YouTubeでもグーグル検索でも広告はできればいらないし、邪魔。
自分に売りたいものがあって、広告を出しても同じように嫌がられる。
だから広告を出すのではなく、製品や製作者、会社などが話題になりニュースになるようにする。そうするとSNSでも急速に拡散し、注目を集めるので、自然と製品の広告にもなる。
西野さんは著書「新世界」を宣伝するために、「新聞の一面を個人で買う」という西野さん自身がニュースとなり、話題になった。
もっと詳しく知りたい方はコチラの記事もどうぞ
また、キンコン西野さんが本中でおすすめしていた本が、「藤原和博の必ず食える1%の人になる方法」です。気になるので今度はこの本を読んでみようと思います。